身近な死亡事故を紹介するお

 

なんかどんどん続くお。

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窓拭きの死亡事故っていうのは、意外と身近で聞きます。

てか今うちの会社で使ってる道具の中には、落ちて死んだ人の遺品が混じってるくらいです。

 

知り合いの知り合いみたいな人が、作業中に落ちて死んだんです。

んでその人はフリーの一人親方だったから、そのまま会社は消滅。道具が残されたんですよ。

 

ホリちゃん、死んだ◯◯さんの道具いる?なんて言われてホイホイもらいに行きました。

そんなわけで、その人の遺品みたいな道具がチラホラ混じってます。

 

☆☆☆

 

この人が死んだのもロープ作業中。ロープにセットしたブランコ板に乗る際に、バランスを崩して落下。んでそのまま亡くなりました。

ただ状況が悪かった。屋上の植栽、植木みたいなのが相当生い茂ってて、乗り移る難易度が上がってました。

窓拭きしてると、よくある状況なんです。屋上の植栽が邪魔になってることは。

 

乗り移る際にちゃんと命綱を確保してから乗るべきだった、みたいなこともありますが、そもそもの問題として、ビル側もそういう植栽を植えないことが大事ではないでしょうか?

まあ、前に書いた話と似た内容になりますけど。

事故の原因と対策ってなんですか? - ホーリーの普通の日記

 

しかも邪魔になってる植栽をバキバキ破壊すると、なんでだか怒られるんですよね。ビル側から。

んま命が大事なんで、大抵は破壊しますけど。破壊するようにも指示します。安全第一だと。

 

☆☆☆

 

もうひとつ身近な死亡事故を紹介しましょう。これ死んだ子は同い年、お互い当時は22歳くらいじゃなかったかな?まあ可哀想な事故ですよ。マジで。

 

窓拭きの仕事は単価が下がってるんですが、これが公共の建物になると入札になるわけでして、その単価はありえないくらい低いです。

でも、みんなやるんですよね。その元請けからは他の仕事ももらってるわけで、断るに断れない状況だから。

 

んで、この子が死んだのも、そんな入札の現場でした。

場所は確か横須賀のあたり。それを東京から交通費をかけて行きます。

 

海洋調査をする建物だったはずで、これ思いっきり海の横にあります。なんで知ってるのかというと、そこでこの子と一緒に作業したことがあるからです。これは自分が独立する前、10代の頃に。

 

この現場は、海の真横だけに基本的に風が強いんです。吹くときは半端なく吹く。屋上に立ってられないくらい吹いたときもあります。

風ばかりは基本的に強いんで、行ってみないと分からない部分が多いんですよね。雨と違って、正確には分かりません。

 

んで、この子はブランコに乗り移る際に風に煽られて落ちて死んだって聞いてます。

現場を知ってるだけに、状況はすぐ目に浮かびます。

可哀想に。。無念だっただろな。。

 

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この場合は、現場について強風だったら、ロープ作業を中止するって判断が一番だったでしょう。

でもこれ自分でも強行してるかもしれません。なんていっても、これで外側の作業を残して、また別日に東京から来るってことだと会社は赤字になります。入札はそのくらい安いことも多いですから。

 

これを会社の社長、また現場の責任者だけのせいにするのは酷です。

それだけが問題ではないですから。

 

☆☆☆

 

ちなみにこの現場、僕が入っていたときも、半端ない強風の日がありました。

んで死んだ子も一緒だったんですが、その子は怖いからやりたくないって言ってたんです。

てかこっちからやらなくていいって言ったんだったかな?とにかくやらせなかったんです。当時の彼は技術も未熟で、とても任せられる状況じゃなかったですから。

 

それで自分ともう1人で作業しました。さっき書いたとおり、現場まで行ったからには中止はない。なんとか終わらさなきゃいけないんです。 

 

あれから数年たって同じ状況で、今度はやるって志願したんだろなと思います。

 

それで死亡っていう結果、考えることは多いですね。