窓拭きをアートにする方法 その2
続きです。
てか本題に入る前に、なんで窓拭きしてる人に掃除感覚がないのかってことを少々。
掃除って、イコール汚れを落とすことじゃないですか。特にプロの場合は、一般の人に落とせない汚れを落とすって役目もあるし。
んで、窓拭きの場合、落とせる汚れに限界があるんで、いわゆる掃除感覚が薄いんだと思います。
落とせる汚れの限界が、想像の5倍は手前にあるんですよ。素人がやってもプロがやっても、仕上がりに差なんてありません。
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さあ、ここからが本題。
窓拭きは一般の清掃と違うって言っても、まあ「作業」の枠は出ません。
んで、これを「作業」から「アート」へと昇華するにはどうしたらいいのか。ちょっと書いてみます。
① 堂々とした立ち姿
お客様であったり、ビルなどのテナントさんに対して、恐縮しすぎてはいけません。
出番前に自信を失ってるアーティストがいるでしょうか?
舞台袖で堂々と待ちましょう。
② 風のように去れ
モタモタした窓拭きはアートの対極にいます。
スパパパパっと窓拭きを終え、一瞬でその場を立ち去りましょう。
「あれ?今日窓拭きしてもらった?」なんて言われるくらいがベストです。
③ ブラインドを急いで開けるな
オフィスビルなどでは、基本的にブラインドが閉まってることが多いです。このブラインドの開けるスピードに気を付けていただきたい。
作業を急ぐがために、速く開けるプロが多すぎです。あれはいただけない。音がうるさいし、なにより絵面が汚い。
静かにスマートに開けましょう。
④ 雑巾(ウエス)を綺麗にたため
窓拭きをする際には、下に垂れる水を拭くために雑巾を持ってます。んまプロの間では「ウエス」なんていいますね。
これをたたんで使わないプロが多すぎです。グシャッと持って使う姿は、アート感ゼロです。
マジで気を付けていただきたい。
(話は逸れますが、居酒屋とかに行ったとき、おしぼりをたたまない人も嫌いです)
⑤ クレームにビビるな
上記の4つに気を付ければ、あなたの窓拭きはアート色を帯びてきます。
そこで特に気を付けてほしいのが、クレーム対応ですね。
レベルの高い窓拭きは、もはや前衛アートです。並みの一般人に理解できるわけがありません。
それゆえ向こうの理解不足によるクレームは必ず来ます。
このときに、毅然と構えましょう。
スジやカスレも俺の作品。なんて言えるようなら、あなたの窓拭きはゴッホの域に達してます。自信を持ってください。
(プロ向けに付け加えるのなら、横ダレにもアートなのとそうでないのがあります。アートと言える横ダレは必ず残しましょう)