火花が200万部売れてるらしいけど、松ちゃんの遺書も200万部売れてるぞ

 

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又吉さんの火花が、サクッと200万部を超えたみたいですね。

又吉直樹さんの小説「火花」、200万部を突破:朝日新聞デジタル

 

僕も読みましたけど、確かに面白かった。元々が有名人でキャラも立ってる、みたいな下駄を外して見ても、普通に面白いと思います。

んで、そうそう。買うならKindleがオススメです。今は増刷されて、どこ行っても売ってるんでしょうけど、Kindleなら本屋まで足を運ぶことなく、すぐに読めますよ。

目当ての本を求めて本屋を回ることなかれ - ホーリーの普通の日記

 

芸人さんが書いた本がヒットするっていうと、麒麟の田村さんが書いた「ホームレス中学生」を思い出します。あれも200万部を超えましたよね。

ただ、ホームレス中学生はご本人の実体験を元にした本なので、火花と比べるのはどうかと思います。まあナンセンスなことでしょう。

 

でも、ここで忘れてほしくはないんですよ。

 

松ちゃんの遺書を

 

遺書

遺書

 

 

芸人さんの本で、初めて200万部を超えたのって、おそらくこれじゃないでしょうか?

 

この本はすごいですよ。火花の中で、「笑いとはなにか?」っていう問いが出てきますけども、その答えはこの遺書の中にあると思ってます。

笑いを追い求める求道者、松ちゃんの本音が、この本には詰まってるんですよ。

だから最高にオススメなんです。もし、遺書を読んだことがないって人がいたら、今すぐに読んでください。Amazonで1円で売ってますから。

 

えー、ちょっと内容も紹介しましょう。

 

ダウンダウンは笑っていいとものレギュラーだったんですが、自ら降板するんです。

その理由について、こんな風に書いてあります。

 

確かにファンは少ないより多いほうがいい。でも、そいつらに踊らされないようにしなくてはならない。頭の悪い客を無理して笑わすこともないし、こうすればもっとファンが増えるかもしれないとか、こんなことをしたらファンが減るかもしれないなどと考えるようになったら終わりである(特に芸人)

 

いまだから言うが、オレが「笑っていいとも!」を降りたいちばん大きい理由がそれで、あそこの客はまるで自分たちが出演者であるかのようにギャーギャーうるさく、このオレ様が天才的なボケをかましているのに、変なタイミングで声援したりしやがる。

 

そんな奴らにニッコリ笑って手を振るほどオレはお人好しではない。オレの大事な仕事場に、土足で入って来る奴らは何人たりとも許さない。

 

テレビ局に来るクレームの電話については、こんなことを書いてます。

「子供が真似したらどうするんだ?」的なやつですね。

 

そしてなんといっても一番多いのが、やはり下ネタであろう。ゴールデンタイムにエッチっぽいことをやると、ガンガン電話が来る。

 

「子供にみせられない」「子供に悪影響」.......。

 

そしたら何かい?オレが付け乳をしてテレビに出ると、あんたらの子供はおかしくなるのか?ベットの上でもだえると、あんたらの子供は鼻血ブーになってしまうのか?

 

子供というものは、あんたらが考えているほどバカではない。テレビと現実をちゃんと区別して考えられる生き物である。

 

もし大人になって変な方向に走ったとしても、それはテレビの影響じゃなく、きっとそういうヤツだったのだ。

 

それでも子供への悪影響が気になるなら、まずいちばん身近なあんたらが、家でセックスするな!それが無理ならシェルターでも造って、そこで育ててろ、バーカ! 

 

芸人として誰が一番なのか決めたい。なんてことも、ちょいちょい書いてるんですよね。

今でこそ絶対の地位を築いてますけども、当時は一番の証明を早くしたくてしょうがなかったんでしょう。

ボクシングは1回の勝負でどっちが強いか分かるからいい、なんてくだりから、こんな文章に続いてます。

 

そこへいくと、野球はなぜ、1シーズンに何回も同じチーム同士で戦うのだろう?優勝、優勝と騒いだところで、結局どこで区切るかだけのもんとちゃうん?

 

考えてみると、オレはボクシングが好きというより、1時間足らずで白黒ハッキリするというところに憧れているのだろう。

 

それに比べて、お笑いは分かりにくいったらありゃしない。自分より明らかに劣っているヤツを「ライバル」「ライバル」と言われ、いまに見てろと思いながらも、世間のヤツらに分からせるのに2、3年かかってしまう。かと思えば、ちょっと目立つ新人が出てくると。すぐ「ポスト・ダウンタウン」などとぬかしやがる。(ポストは普通赤いもので、ヤツらはあまりにも青すぎる)。ムカつくのが、全然才能もないのに、たまたまいい番組といい企画に恵まれただけなのに、まるでそいつがおもしろいかのように評価されてしまう(メッキはすぐにはがれるけどね)。

 

うーん、こうなったら、いっぺん、このへんでハッキリさせてみてはどうだろう。いま、第一線で活躍しているコメディアンも全部集めて、それぞれのネタで正々堂々と勝負してみるのだ。同じ舞台で、同じ客、同じ持ち時間で、カブリ物、小道具いっさいなしの、大イベントである。

 

これが、もし実現すれば、緊張と興奮とうれしさで、夜もろくろく寝られないだろう。

 

えー、ザックリかいつまんで内容を紹介すると、こんな感じです。

んでこれ、全部本人が書いてますね。話した言葉をライターさんがまとめるとかでなく。

 

この遺書は、お笑い芸人のハードルを上げに上げました。

今でこそ、芸人=頭がいいってイメージがあるでしょうが、当時は皆無です。みんなアホだと思われてたんですが、それを遺書が変えたと思っています。

笑われてるんじゃない、笑わせてるんだと。

 

それによる弊害も大きかったでしょうが、芸人はこんなにすごいんだっていう大風呂敷を広げ、近年それをちゃんとたたんでる松ちゃんは、本当にすごいと思います。

「すべらない話」のあたりで、世間の評価が絶対的なものになりましたよね。技術で笑わせてるって。

 

そんな松ちゃんの熱い思いが詰まった遺書。超オススメですので、一度読んでみてください。

20年前の、若かりし頃の松ちゃんに、影響を受けること間違いなしです。