成熟期に新たな成長カーブを起こせ
続きです。
またこの本の話ですね。
事業(ビジネス)を立ち上げるなら、成長期の前半がいいってことでしたが、実際にはそのタイミングで参入出来ることって稀じゃないですか。
てか、日本だとほとんどの業界が成熟期、なりし衰退期に入ってて、成長期なんて目に見える限りほとんどありません。
さあ、そこでどうするかって話ですが、これあれですよ。
新しい成長カーブを作るんです
事業の成熟期っていうのは、次世代の始まり、次の成長カーブが起こるときだって書いてます。
タクは神崎から、自分のビジネスを大きくするためのヒントを引き出したいと思って、質問を続けた。
「そのレールを敷きたいと僕は思ってるのですが、何をしていいのかぼんやりとしかわからないんです。ダイヤモンドの原石とは、成長期前半の商品もしくは事業に取り組むことだというのはわかったのですが。でも、中国ならいざ知らず、今の日本ではほとんどの業界が成熟してしまっているでしょう」
「それが一般的な考え方だ。ところがね、未来を予測するには、未来をつくりだすのがいちばん手っ取り早い」
そうやって今度は、別の新しいグラフを書いた。
「成長カーブというのは、成熟しちゃったら終わりだと思われているよね。ところが、成熟後にどんなことが起こるか。これを知ってる人と知らない人で、儲かる人、儲からない人が決まる」
「成熟したら、こんどは衰退するんじゃないですか?」
「うん、何もしなかったら衰退する。でも、ここで頭を使うと面白いことが起こる。商品にしても事業にしても。成熟期というのは、じつは次世代のはじまりなんだ。革新を起こすには最適な時期なのさ。
えー、こっからコンピューターを例えにしたくだりが始まるんですが、これがちょっと分かりにくい。ようするに成熟期に新しいものが始まるってことですね。
いっぱいあるんですが、例えば車もそうですよね。市場として成熟してますが、これから電気自動車、そして自動運転が盛り上がってくるでしょう。
これが新しい成長カーブですね。電気自動車は今が導入期だし、自動運転もこれから導入期を迎えます。
電話もそういう感じでスマホに変わりましたね。
多機能がいくとこまでいったガラケーは、スマホに取って代わられました。
携帯電話の成熟期にスマホが出てきたってことでしょう。
それからのスマホの成長は誰もが知るところです。
スマホの登場によって、色々なことが変わりました。連絡手段もそうですね。
メールは、メッセンジャーアプリに代替されています。
メールの成熟期にLINEが出来た。なんて解釈にもなります。
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最近はみんながスマホを持ってるので、やっと本格的なネット社会になったと感じます。
だから、成熟期を迎えてるものとネットを組み合わせるだけで、新しい成長カーブを作れるものが沢山あると思うんですよね。
他にも沢山ありますが、ネットとの組み合わせが一番楽でしょう。
ちなみに本書の中で、主人公の「タク」は、ホームページを外国語に翻訳するサービスを始めるんです。
「マルチリンガルのサイト制作」って感じの事業ですね。
サイト制作は成熟期を迎えてるけど、これならいける!って感じでスタートして、本当に成功するんですが、個人的にはどうも腑に落ちません。
それ、本当に新しい成長カーブを描けるのかと。
この本は面白いんだけど、例えっていうか、仮の設定に違和感があるんですよねw
まあ本筋はあってるからいいか。