見て盗めはポジショントークである
最近「修行は不要だ」って話題をよく目にします。
まあ主に言ってるのはホリエモンこと堀江さんですけどw
ホリエモン「大事なものが欠けているのはお前らの脳だと思うよ」寿司屋の修行重視の考え方を一蹴 | ホリエモンドットコムブログ
確かに、昔の修行は長すぎたと思うんです。
例えば裁縫屋さんの場合、針を持たせてもらうまでに5年かかったとか、そういう類の話を聞きますよね。さすがにそれは長すぎでしょう。
ただ、いくら修行は不要だって言っても、必要な職種もあると思うんです。「触感」が大事な職人系の仕事は、さすがに修行抜きで出来るものではありません。
言葉や文字にして伝えられないので、そこは「見て盗め」ってことになり、修行もそれなりの時間がかかるのが普通でしょう。
でも、ここであえて思うんですよ。
見て盗めってポジショントークじゃないかと
てか9割以上の職人は、自己保身のためにこれを使ってますよね。
スポンサーリンク
職人の世界は腕が命です。腕のいいやつが稼げるし、なにより偉いです。
だから、若いやつに抜かれると具合が悪いんですよ。そこで教えるのをやめて「見て盗め」になります。
これ、実際に何度も聞いたことあるんですよね。
「最近、若手の◯◯が伸びてきてるから、この技をあいつに教えるわけにはいかない」みたいなやつを。
自分が抜かれないために、直接教えることを避け、「見て盗め」っていう職人は最悪だと思います。
そんなポジショントーク、誰のためにもならないでしょう。
素直に技術を教えたほうが、結果的に自分のためになると思うんですよ。
スポンサーリンク
そもそも、9割以上の職人が、手抜きの言葉として「見て盗め」を使っています。
感覚的なことは言語化出来ないって言っても、ある程度は出来るんですよ。富士山で言えば5合目くらいまでは言語化出来ます。
それをやらずに1合目から登って来いって言い方は、非常に怠惰でしょう。しかも業界の成長も遅くなるし。
誰でも5合目まではすぐに来れるように、言語化、文章化をすすめた方がいいんですけどね。
そういうのが面倒で、全部「見て盗め」にしてると思います。
まあ頭が悪いからもあるでしょう。アホだから言語化出来ない。ゆえに文章化も出来ない。全部見て盗めと。そういう悪循環ですよ。
「見て盗め」って言葉は、その大半がポジショントークです。
これは間違いない。