好きなことを仕事にするのはいいんだけど、そのニーズには気を付けたい
こないだアメトークの「学生時代の友達とコンビ芸人」見てたんですよ。ようは同級生とコンビ組んでる芸人ですね。
んで、何組か出てたんですが、その中に「どぶろっく」がいたんです。あの「もしかしてだけど〜」って言いながら、下ネタを歌うコンビのw
ただ、その2人のエピソードを聞いて、思わず素敵だなと思ってしまいました。
当時2人でしていた遊び、みたいなコーナーがあったんですよ。んで、それぞれのコンビがそのとき流行ってた遊びを紹介するんですが、どぶろっくだけあれなんです。
今と同じなんです
エロい替え歌を作る遊びばかりしてたって言ってましたw
これを聞いて、一瞬「しょーもな」って思ったんですが、でもこれよく考えると、非常に素敵ですよね。
だって学生の頃から熱中していた好きなことを、そのまま仕事にして、多くの人に喜んでもらってるわけですから。
こんな素敵な話もなかなかないなと思った次第です。
(そういう意味では、芸人さんにはこのタイプが多いですよね。小さい頃から笑いやってて、そのままプロにってパターンが)
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最近は好きを仕事にする人が増えてきていると思います。インターネットの登場で、個人も発信することが出来るようになりました。その関係で、好きなことを仕事にしやすくなったんですよね。
ニッチなことでも、それを世界に発信すれば、収益化するくらいのファンが付くってことなんでしょう。
上記のどぶろっくさんの例のように、好きを仕事にするっていうのは、非常に素敵です。ぜひ多くの人にそうなってほしいんですが、これってひとつ落とし穴があるんですよね。
それがあれ。
ニーズの有無
好きなことだからこそ、ニーズの有無を確認せずに走ってしまいがちなんですが、これはシッカリと確認するべきだと思います。
好きな仕事に時間を費やすのはいいですが、そこにニーズがないと、最終的に誰も幸せにならないですからね。
これを思ったキッカケは、「nanapiのけんすう」さんの、こんな記事を見たからです。
長時間できること=仕事にしたほうがいいこと、かも。|けんすう|note
これすごいいいこと書いてあるんですよね。てかいわゆるキャリア論について、ズバッと切り込んでいます。
仕事をするのならば、長時間やっても苦にならないことをしよう。
ニーズのあるものを選ぼう。
ザックリ言えば、この2つが書かれてるんですが、非常に納得してしまいました。
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自分のことで言えば、10代の頃に窓拭きにハマって、そのまま会社を立ち上げました。
んで、今でもその会社を経営してるし、窓拭き自体は好きなんですが、これに対して時間を費やすのかと聞かれれば、答えはNOです。
窓拭きのニーズはおろか、清掃ってもののニーズは、これから一気になくなっていくと思うんですよね。
こう書くと語弊があるんですが、ようは「人がやる清掃作業」です。このニーズは間違いなく無くなっていくでしょう。
未来の清掃は、基本的にロボットです。そういう未来が、もうそんなに遠くないところまで来ています。
てか窓拭きに関して言えば、あと10年。早ければ10年でロボット化されると思います。
高層ビルのゴンドラ作業はなくなって、あれは全部ロボットになるでしょうね。てか人間がやってる今も、その動きはロボットそのものです。プロならば分かりますよね。ゴンドラでもアクションは常に一定で、まさにロボでしょう。
前に書いた、ヤモリの足裏のエーデルなんちゃらが実用化されれば、窓拭きなんてほとんどがロボですよ。
窓拭きロボについて真剣に考えてみる - ホーリーの普通の日記
それでも小さいビルの窓拭きは人間がやる、なんて意見を聞くこともあるんですが、大きなビルが軒並みロボってことは、窓拭きする人、相当余ってますからね。都内は供給過多になってるでしょう。
えー、まあ上記の理由から、僕は大好きな窓拭きに、余計な時間を使うことをやめました。必要最低限だけです。
だから、今清掃に対して何かをするとすれば、ロボットを作るか、ビルメンネットのようなIT系のアプローチをします。こっちの方がニーズがありますからね。
(ビルメンネットそのものにニーズが出るかは分かりませんが、インターネットを通じて各社が繋がるって流れにはなるでしょう。今まではITの部分がゼロですから)
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自分の例を出すと、こんな感じです。
ニーズ以外にも、それが現実的に可能かどうかってのも、ありますけどね。
25歳を超えてフィギュアスケートにハマったからって、オリンピックには出れないでしょう。これはどれだけ好きで努力したとしても。
同じような線で、激戦区で収益を得るっていうのも難しい。
芸人やアイドルはもちろん、弁護士や歯医者もそういう流れです。供給過多。
漫画家も相当難しそうですね。かなりの激戦区でしょう。
好きなことなら、とりあえず飛び込んじゃえばいいんですけどね。
そこにいるプレイヤー数とニーズの総量には気を付けたほうがいいと思います。
それは冒頭に書いたように、そこを見誤ると、結果的に誰も幸せにならないからです。
好きを仕事にするのはすごくいい。てか超素敵。みんなやるべきだ。
でもそのニーズの有無には気を付けよう。好きなことって盲目になりがちだからね。
って話でした。