好きなことを仕事にするのはいいんだけど、そのニーズには気を付けたい

 

こないだアメトークの「学生時代の友達とコンビ芸人」見てたんですよ。ようは同級生とコンビ組んでる芸人ですね。

んで、何組か出てたんですが、その中に「どぶろっく」がいたんです。あの「もしかしてだけど〜」って言いながら、下ネタを歌うコンビのw

ただ、その2人のエピソードを聞いて、思わず素敵だなと思ってしまいました。

 

youtu.be

 

当時2人でしていた遊び、みたいなコーナーがあったんですよ。んで、それぞれのコンビがそのとき流行ってた遊びを紹介するんですが、どぶろっくだけあれなんです。

 

今と同じなんです

 

エロい替え歌を作る遊びばかりしてたって言ってましたw

 

これを聞いて、一瞬「しょーもな」って思ったんですが、でもこれよく考えると、非常に素敵ですよね。

だって学生の頃から熱中していた好きなことを、そのまま仕事にして、多くの人に喜んでもらってるわけですから。

こんな素敵な話もなかなかないなと思った次第です。

(そういう意味では、芸人さんにはこのタイプが多いですよね。小さい頃から笑いやってて、そのままプロにってパターンが)

 

☆☆☆

 

最近は好きを仕事にする人が増えてきていると思います。インターネットの登場で、個人も発信することが出来るようになりました。その関係で、好きなことを仕事にしやすくなったんですよね。

ニッチなことでも、それを世界に発信すれば、収益化するくらいのファンが付くってことなんでしょう。

 

上記のどぶろっくさんの例のように、好きを仕事にするっていうのは、非常に素敵です。ぜひ多くの人にそうなってほしいんですが、これってひとつ落とし穴があるんですよね。

 

それがあれ。

 

ニーズの有無

 

好きなことだからこそ、ニーズの有無を確認せずに走ってしまいがちなんですが、これはシッカリと確認するべきだと思います。

好きな仕事に時間を費やすのはいいですが、そこにニーズがないと、最終的に誰も幸せにならないですからね。

 

これを思ったキッカケは、「nanapiのけんすう」さんの、こんな記事を見たからです。

長時間できること=仕事にしたほうがいいこと、かも。|けんすう|note

 

これすごいいいこと書いてあるんですよね。てかいわゆるキャリア論について、ズバッと切り込んでいます。

 

仕事をするのならば、長時間やっても苦にならないことをしよう。

ニーズのあるものを選ぼう。

 

ザックリ言えば、この2つが書かれてるんですが、非常に納得してしまいました。

 

☆☆☆

 

自分のことで言えば、10代の頃に窓拭きにハマって、そのまま会社を立ち上げました。

んで、今でもその会社を経営してるし、窓拭き自体は好きなんですが、これに対して時間を費やすのかと聞かれれば、答えはNOです。

 

窓拭きのニーズはおろか、清掃ってもののニーズは、これから一気になくなっていくと思うんですよね。

こう書くと語弊があるんですが、ようは「人がやる清掃作業」です。このニーズは間違いなく無くなっていくでしょう。

 

未来の清掃は、基本的にロボットです。そういう未来が、もうそんなに遠くないところまで来ています。

てか窓拭きに関して言えば、あと10年。早ければ10年でロボット化されると思います。

 

高層ビルのゴンドラ作業はなくなって、あれは全部ロボットになるでしょうね。てか人間がやってる今も、その動きはロボットそのものです。プロならば分かりますよね。ゴンドラでもアクションは常に一定で、まさにロボでしょう。

前に書いた、ヤモリの足裏のエーデルなんちゃらが実用化されれば、窓拭きなんてほとんどがロボですよ。

窓拭きロボについて真剣に考えてみる - ホーリーの普通の日記

 

それでも小さいビルの窓拭きは人間がやる、なんて意見を聞くこともあるんですが、大きなビルが軒並みロボってことは、窓拭きする人、相当余ってますからね。都内は供給過多になってるでしょう。

 

えー、まあ上記の理由から、僕は大好きな窓拭きに、余計な時間を使うことをやめました。必要最低限だけです。

だから、今清掃に対して何かをするとすれば、ロボットを作るか、ビルメンネットのようなIT系のアプローチをします。こっちの方がニーズがありますからね。

ビルメンネットそのものにニーズが出るかは分かりませんが、インターネットを通じて各社が繋がるって流れにはなるでしょう。今まではITの部分がゼロですから)

 

☆☆☆

 

自分の例を出すと、こんな感じです。

ニーズ以外にも、それが現実的に可能かどうかってのも、ありますけどね。

 

25歳を超えてフィギュアスケートにハマったからって、オリンピックには出れないでしょう。これはどれだけ好きで努力したとしても。

 

同じような線で、激戦区で収益を得るっていうのも難しい。

芸人やアイドルはもちろん、弁護士や歯医者もそういう流れです。供給過多。

漫画家も相当難しそうですね。かなりの激戦区でしょう。

 

好きなことなら、とりあえず飛び込んじゃえばいいんですけどね。

そこにいるプレイヤー数とニーズの総量には気を付けたほうがいいと思います。

それは冒頭に書いたように、そこを見誤ると、結果的に誰も幸せにならないからです。

 

好きを仕事にするのはすごくいい。てか超素敵。みんなやるべきだ。

でもそのニーズの有無には気を付けよう。好きなことって盲目になりがちだからね。

 

って話でした。