プロゲーマー「ときど」さんの本を読んで、情熱の大切さを再認識した話

 

プロゲーマーである「ときど」さんの本を読みました。

 

 

タイトルにもあるとおり、この人は東大卒のプロゲーマーなんですよ。

ゲーマーの本と言えば、梅原大吾さんの本が有名で、僕も出版された本は全部持ってるし、正直尊敬しています。

 

んで、そんな梅原さんて先駆者がいるから、この本は二番煎じだと思ってたんですよね。プロゲーマーブームに乗っかったスカスカな本だと。

 

それがあれですよ。

 

大間違いでした

 

いや、まずは「ときど」さんに謝りたい。マジでごめんなさい。

もしもこの場にタイムマシンがあるのなら、過去の自分にサウナと水風呂はワンペアだぞって教えた後に、「ときど」さんを舐めんなよってドロップキックを喰らわせてやりたいです。

サウナ→水風呂のコンビネーションがヤバすぎる件 - ホーリーの普通の日記

 

☆☆☆

 

東大卒って経歴はあるんですが、ときどさんはゲーム馬鹿です。ゲームやりたくてしょうがなくて、ゲーム出来ない時間にしょうがなく勉強してたら東大に入っちゃったっていう強者なんですよ。

こう書くと語弊がありますが、ゲームで培った攻略法を勉強にも当てはめて人って感じですかね。

 

僕も中3のときはマリオカートで飯食いたいって思ったゲーム馬鹿なんで、ときどさんの実体験は2ミリくらい分かります。

ヘッポコゲーマーだから2ミリなんですが、ようは分かるんですよ。

 

ゲームが出来る人って頭がいいんです。これ14歳のときに気付いて周りに熱弁したのに、親友の多田しか分かってくれなかったんですが、事実なんです。ゲーマーは頭がいい。

んで、ときどさんはその典型例みたいな人だと感じました。

 

ゲームをするときに重視していた「対策」を、勉強にも当てはめるんですよ。んでそれが見事正解で東大に入る、んでそのまま研究にも応用して賞を取る、っていう凄さです。

この本の前半はそういう話でした。

 

ゲームの攻略法も同じなんですよ。効率のいいキャラクターを選んで、合理的に勝つっていう。

正直自分もそれが正解だと思ってたんで、かなり感情移入した次第です。

 

☆☆☆

 

ただ、それで挫折を味わうんですよね。これ本読めば分かるんですが、そういう瞬間が訪れるんです。

挫折、大学のシステムへの絶望、死人の様になり「安定」を求めた就職活動、そこで気付いた自分の情熱、そしてプロゲーマーへ。

まあザックリ書くとこんな流れになるんですが、とにかくあれなんですよ。

 

熱い

 

この一言に尽きます。この本はマジで熱い。

 

情熱に勝るものはないて気付いて、プロゲーマーになるんですが、正直その時点ではプロゲーマーって職業はないんですよ。いや、梅原さんが開拓してたんですが、マジで一寸先は闇って状態なんです。

でもそこに腹を括ってからの本人の思考の変化がマジでカッコ良かったです。

 

印象的な場面はいくつもあるんですが、しいて言うならここですね。

プロとアマチュアの差、プロ論について語ってる一文が非常に印象的でした。

 

では、プロとアマチュアの違いは何か。それは「業界の発展をそれだけ考えられるか」ということだと思う。

プロはみな例外なく、自分が生きてきた業界のために力を尽くしたいと思っている。そして、どんな貢献がありえるのか常に模索している。業界の発展がなければ、自分もプレイヤーとして長く活躍することができない。

 

うん。ここなんですよ。マジで痺れた。鳥肌立ちましたね。

改めて気付かされる本質っていうか。

 

この本は論理をが何よりも大切だと思ってたときどさんが、その根底にある情熱の大切さに気付く内容になっています。

物事に対するアプローチは効率的なほどいいって思ってる自分には最高に響く内容でした。

ゲームにハマった経験のある人、また論理的なアプローチが好きな人にはぜひともオススメしたい一冊ですね。

今度の休日にでも読んでみてください。

 

 

P.S.

東大卒と言えばこの本もオススメです。

 

 

ポーカーのチャンピオン木原さんの本ですね。

ポーカーは1ターンが短いんですけども、それゆえにその「事象」が起こる確率について、徹底的に考えるんですよ。

んで人生はそれ自体が1ターンだから、事象の起こる確率について盲目的になる。それゆえこの本が面白いなと思いました。

リスクとリターン、費用対効果ってところに繋がる話なんで、これもマジおすすめです。