懐に忍ばせた刃はたったひとつ

 

昨日のことなんですが、韓国の家(嫁の実家)に弟が彼女を連れてきました。

弟っていうのは、嫁の弟ですね。実は同い年なんですよ。30歳。

彼女を家に連れてくるのは初めてで、なんでも結婚する予定だとか。

 

僕は弟の彼女と日本で1回会ってたんで、そんなに緊張しなかったんですが、韓国の両親は初対面。なんとも重い空気が漂ってました。

んで、そのときに思い出したんです。そいや自分もこういう場を経験してるなと。

 

向こうの家族に他人としてお邪魔するのと、こっちの家族に他人を紹介するっていう、ようは2パターンありますよね。どちらも緊張するのは確かです。

 

まず向こうの家にお邪魔したとき。

 

初めて韓国まで行くっていうことで、結構緊張してました。そう何度も行くわけじゃないから、初対面の席で「娘さんと結婚させてください」って言おうとしてたからです。

まあそういう挨拶だったり、ちょっとしたセリフは韓国語で覚えて行ったんですが、懐に忍ばせた刃はたったひとつ。

 

しこたま酒飲んでやろうって気概だけ

 

小手先の韓国語じゃ通じないだろうってことで、もうしこたま飲んで誠意を見せようとしてました。

韓国は「酒飲める=デキる」みたいな、昔の日本みたいな名残があったので、もうこの線で行こうと決めてたんです。

向こうのお父さんは大酒飲みって聞いてたし、もうやるしかないと。

 

まあ結果から言えば、2時間くらいで泥酔して記憶を飛ばしてました。

んで、その勢いで腕相撲を挑み、「これに勝ったら娘さんをもらいます」なんていう失礼をかましてたとか。

 

まあ結果的に結婚を許してもらえたんで、忍ばせた刃に間違いはなかったってことでしょう。

 

えー、次は自分の家族に彼女を紹介するケース。

 

 このときも、色々なことを考えてたんですが、懐に忍ばせた刃はたったひとつ。

 

しこたま酒飲んでやろうって気概だけ

 

色々と気まずい空気になりそうなので、さっさと飲み潰れよかと。

 

これも結果的に結婚までスムーズに行ったので、間違いではなかったはずです。

 

大事な席に行くときは、いつも懐に刃を忍ばせるのが漢ってもの。まあそんな話でした。