昔の大人が虫を怖がらなかったのは何故だ?

 

やっぱ世の中なにが怖いって「ムシ」ですよね。

人に無視されるのも怖いけど、それより虫の方が100倍怖いです。

(人に無視された場合はこっちも無視すればOK。なにも気にしなくていいよ)

 

特になにが怖いかっていうと、クモです。蜘蛛。

あれはマジでヤバイでしょ。

 

結構前の話ですが、窓拭きの仕事で栃木まで行ったんです。現地の商業施設が現場で。

んで、そこの2階にある美容室のベランダで作業してたわけですよ。外に出て、窓を拭き拭きと。

 

そしたらあれですわ。

 

上から降りてくる大量の蜘蛛たち

 

これにはマジで腰を抜かしました。腰って抜けるものなんだと、このとき初めて知ったんです。

 

窓枠の上のサッシから、どこぞの特殊部隊みたいにワラワラ降りてきました。このアタックに、こっちは戦意喪失ですよ。

小刻みに震える手で電話して、仲間に助けを呼んだ次第です。

(助けにきた仲間は、ウハウハ言いながら窓拭き道具で蜘蛛を潰してました。あれこそ地獄絵図。。)

 

それから10年くらいたった今ですが、相変わらず蜘蛛は苦手です。いくぶんマシになったとはいえ、触るのはもちろん、見るのも嫌ですね。

 

でも、実は子供の頃は大丈夫だったんですよ。てか普通に素手で蜘蛛を捕まえてました。飼ってたトカゲの餌にするために。

アホみたいに捕まえてたし、大きいのを見つけると、トカゲが喜ぶと思って、テンションが上ってたくらいなんですが、今となっては、そのトカゲもダメです。

5匹くらいまとめて飼ってたんですが、1匹ですらダメ。もう触れません。

 

んで、ここで思うんですよ。昔の大人って、虫見ても怖がらなかったじゃないですか。あれってなんででしょうか?

子供の前でビビってる親とかいなかったと思うんですよね。

 

でも、今は多いです。親って括りで言えば自分もそうだし、周りを見ても虫にビビってる親は多いですよ。

でも、これって当たり前のことですよね。大人になればなるほど、虫ってキモいですもん。触るのはもちろん、みるのもキツイです。

(蜘蛛とか8本足ですからね。8本てあんた。8本キツすぎやろ。て話ですよ)

 

なんで昔の大人は、虫を見て怖がらなかったんでしょうか?うちのお袋とか、下手したらゴキブリ素手でいけますよ。これって本当なんでだろかと思うんです。

 

立ち上げた仮説は2つ。

 

① 単純に今より虫が多かった

② 大人が虫にビビるのはみっともないって空気があった

 

このどちらかでしょう。

 

まずは①ですが、今より虫が多かったのは確かですよね。都会でも結構いたと思います。だから、虫に対する耐性が高かったっていう説です。

でも、これはどうかなと思うんです。昔より虫が少なくなった今でも、自分の親世代は大丈夫ですもんね。

普通に考えれば、小さい頃は大丈夫で、今ダメになってる自分と同じく、時間に比例して苦手になってていいはずですが、そんなことはありません。ゆえに少々疑問を残す説です。

 

さあ、本命は②ですよ。

虫が大丈夫なんじゃなくて、あれってただのやせ我慢なんじゃないか説。

 

大人=虫ごときにビビってはいけない。みたいな空気があったと思うんです。昭和には。これ色濃くあったでしょう。

竹槍でB29を落とそうとしてたのが昭和の空気ですから、虫ごときで悲鳴を上げるなど言語道断。大人は虫にビビってはいけないっていう、暗黙の了解があったと思うんです。

そうでなければ、これほどまでにビビらないのはおかしいでしょう。変ですよ。

 

だから、やせ我慢してる自分の親世代に言いたい。

 

もう我慢しなくてもいいんだよ

 

虫が怖い。蜘蛛キモい。ゴキブリやべぇ。

そんなことを遠慮なく言ってほしい。

 

もう空にはB29も飛んでない。空襲警報も鳴らない。

そんな自由な時代だからこそ、虫が嫌いって気持ちを、全面に出していただきたいです。