特技
こないだ喫茶店に入ったら、横の席の人が熱心に履歴書を書いてたんですよ。
で、そのときに思ったんですけども、履歴書の「特技」の項目っていらなくないですか?
確かあれ、趣味と特技が同じ欄ですよね。もう趣味だけでいいでしょう。
だって特技ってハードル高すぎですもん。
例えば自分が履歴書を書くとして、特技ってすごい悩みますね。
趣味はビリヤード。じゃあ特技もビリヤードかっていうと、そんなことはない。
一般人よりは上手いけど、特技っていえるほど上手くはない。むしろ同じビリヤードプレイヤーに、「僕の特技はビリヤードです」なんて言ったら鼻で笑われますよ。だからまず書きません。
自分が人より圧倒的に上手いことといったら、これ窓拭きで間違いないんです。だって青春を費やしてるし、独立して会社も経営してるくらいですから、得意なのは間違いない。全国で500番以内には絶対入るでしょう。
でもこれが特技なのかって言われるとそんなことはない。自分にとっては特技じゃなく仕事ですからね。窓拭きとは書けません。
じゃあなにか。人より優れているのは速読だと思っているんですが、これも書くのはためらいます。
今日までの人生、自分より読むのが速い人に会ったことないですが、そもそも絶対数が少ない。
結構親しい仲でも、相手の読むスピードなんて分かりませんからね。自分は速いと思ってますが、これも思い込みなのかもしれません。
不確かなことは特技ではないでしょう。
で、もうこうなるとあれしかないんですよ。スーパーファミコン版のマリオカート。これ冗談でもなんでもなく得意なんです。
このソフトが発売されたのは自分が小1のとき。で、これを中3までやりこんでました。しかも普通のレースではなく、バトルゲームっていう、お互いの風船を割りあうゲームを。
だからスーパーファミコン版マリオカートのバトルゲームならば、まず誰にも負けない自信があるんです。当時のやりこみ仲間を除けば、そうは負けません。赤甲羅も普通に避けれる腕前ですからね。これ分かる人には分かるでしょう。
これ、これこそが正真正銘の特技なんです。自分の特技といえばこれしかない。
でも、やっぱ履歴書には書けません。
だってマリオカート書いたら落ちるでしょ
結局書ける特技なんてそうそうないんです。だから特技の項目自体いらないと思います。