びわ湖に滋賀県の団体さんがやってきた
タイトルだけ見るとなんのこっちゃいな話ですが、西新宿にあった居酒屋「びわ湖」に滋賀県の団体さんが来たって話です。滋賀県といえば正に琵琶湖があるところですからね。
(居酒屋びわ湖については、こないだ書きました)
出張で東京を訪れてたサラリーマンの団体さん。新宿で琵琶湖を見つけてテンションが上ったのか、引き寄せられるようにご来店。
「いやぁ、まさかこんな場所に琵琶湖があるとは思わなんだですよー」
完全に滋賀の空気を感じながらやって来ました。
(方言については適当です。大幅に間違ってると思うんで、そこはごめんなさい)
「部長、これ良かったですねー。新宿に琵琶湖あったとですよー♪」
「おお。◯◯くん。これこそ奇跡だな。我が琵琶湖がこんなとこにもあったとは」
「はっはっは。かんぱーい!!」
超テンションの上がる滋賀県の団体さん。
「いや、もうね。僕は空気を感じたとですよ。なんか琵琶湖の匂いがするなと。そんでみたら”居酒屋びわ湖”って書いてるんですもん。こりゃ入るしかないでしょー」
「◯◯くんの嗅覚は本物だな。新宿で琵琶湖の匂いが分かるなんてなーw その調子で女の匂いも嗅いでるんじゃないか?ええ、きみーwww」
「はっはっは。いやだな部長。それ部長でしょーw」
「いえい!かんぱーい!!」
もう完全にテンション上がりっぱなしの団体さん。
「部長、これ琵琶湖ってことは、部長の好きなあれもあるんじゃないですか?あれ」
「おおお。もう東京ってことで完全に諦めとったが、あるんじゃないかー?」
「あると思います!!よしゃ、頼みましょう」
「ママさーん、あれありますか?滋賀の△△は?」
「ごめんなさい。それないんですよ」
「おお。そうでしたか。じゃあ☆☆はあるとですか?」
「ごめんなさい。それもないんです」
「あちゃー。それは残念とですねー」
若干落ち込む団体さん。切り返すようにママさんに質問します。
「ママさん。ところでママさんは滋賀のどこの出身ですか?僕はどこそこなんですよ。もしかして近所やないですか?なんか他人とは思えんですよw」
これまでのやりとりを聞いてた私、内心はドキドキでした。
だってあれですもん。
ママさんは岩手の出身で、滋賀はもちろん、琵琶湖に縁もゆかりもないんですもん
確か前のオーナーであったご主人の関係で、店名が「びわ湖」になってたとかなんとか。
「ごめんなさい。私は岩手の出身で、琵琶湖に行ったこともなければ、見たこともないんです。。」
「おおお。そ、そでしたか。。」
完全に落ち込む団体さん。そのまま二軒目へと消えて逝きました。
やはり東京に琵琶湖はなかった。まあそういう話です。