ツチヤタカユキさんがヤバすぎる件
この間初めて、ツチヤタカユキさんて人のことを知りました。
行動ターンの話を書きましたが、この人こそすごい、てかヤバイと思っちゃったんですよね。
そのツチヤタカユキさんを知るキッカケになった話がこれ。
ツイッターで流れてきたやつです。
日々2000個のボケと空っぽのレジェンド|笑いのカイブツ|ツチヤタカユキ|cakes(ケイクス)
僕はお笑い以外に、やりたいことなんか何もなかった。
そして、自分が死ぬと決めていた21歳まで、あと6年間しか残された時間がなかった。
21歳といえば、シド・ヴィシャスが死んだ年齢と同じ年齢である。
シド・ヴィシャスの刹那的な生き方に、15歳の頃からずっと憧れを抱いていた僕は、21歳で死ぬつもりで生きてきた。だから、やっと本気になろうと覚悟した僕は、それこそ死に物狂いで泳いだ。脳みその中の海を。
まず入りからして相当ヤバイ。
シドを尊敬してるやつに、ロクなのいませんからね。
(自分の周りだと山ちょんだな。同じように南京錠付いたネックレスして鍵無くして、ネックレス錆びて、肌に跡が残ってるっていう)
高一のときから狂ったように投稿を始め、そのまま高校を卒業するまで、ケータイ大喜利に何百個もボケを送ったが、一度も読まれる事はなかった。
読まれないという敗北を味わうたびに、僕は少しでも正解に近づくために、様々なスタイルを次から次へと試していった。
最も効果的だったのが、キッチンタイマーでカウントをとりながらボケを出しまくるというスタイルで、最初は1分1個ペースだったボケる速度が、どんどん上がっていくのを肌で感じた。
次第に僕は、一日に出すボケのノルマを、ボケるスピードの向上と共にどんどん増やしていき、100個だったノルマを、500個に増やした。
ボケることにのめり込んでいってるのが分かります。
でもおかしくなるのはここから。
毎週土曜日の深夜、数百のボケを送りながら、読まれなかったという現実を突き付けられるたびに、「お前なんか全然おもしろくないから、今すぐにお笑いから足を洗え」と言われているような感覚になった。
それから半年間、投稿を続けたが、僕のボケは一度も読まれることはなかった。
その状況を変えたくて、20歳のとき、一日に出すボケ数のノルマを、500個から1000個に増やした。自分で自分を少しずつ、破壊しているような感じがした。
起きている間は、どこにいても大喜利をしていた。当時僕は、ヨーグルトの販売契約を取る営業のアルバイトをしていた。そのバイトに向かう電車の中。バイトの休憩中。帰りの電車の中。バイト中も、バレないように、大喜利をやっていた。たまにバレて、怒られたりした。
ラジオ番組なのかな?投稿するボケが1個も読まれなくて、自分のボケノルマを上げていきます。
僕はもっと、加速したかった。21歳で死ぬつもりで生きていた。
次第にアルバイトという行為は、時間の空費だと感じるようになった。すべての時間を大喜利に費やしたいと思うようになり、そのままバイトを辞め、僕は実家にいながら無職になった。
こうして家族の冷たい目線をまるっきり無視し、すべての時間を大喜利に費やせる状況を作り出した僕は、一日に出すボケ数のノルマを1000個から2000個に増やした。
朝から晩まで、机にかじりついて、自分でお題を考えて自分で答え続けていた。ノート一冊を一日で使い切るくらい大喜利をした。
とにかく、もっともっと加速したかった。誰よりも濃く、光の速さで生きて、一瞬で消えて行きたかった。
このへんから、かなりヤバイでしょう。
三段に昇格した頃、大喜利はさらに加速度を増していき、その頃には5秒に1個ペースで、ボケが出せるようになっていた。1つのお題につき、少なくても30個。多い時は300個ボケを送った。
僕はすぐに、四段に昇格した。
布団の上に倒れ込む。
その頃いつも、朝目が覚めると、頭がキャラメルの塊になったみたいに、ぼーっとしていた。そうなると、いつも僕は、壁に自分の頭をガンガン打ち付けていた。そうすれば大喜利が出来る脳の状態に、すぐに戻るような気がしていた。
ある朝、しばらくの間、壁に頭を打ちつけ続けた。額が裂けて、そこから血がどくどくと垂れて来た。生温かい血にまみれながら、僕はその瞬間、間違いなく一人の人間として死んだと思った。
それが、僕が人間をはみ出した瞬間であり、カイブツが生まれた瞬間だった。
んで、最終的にここまでいっちゃうっていうw
いや、すごい熱狂、まさに狂気ですよ。自分の熱に狂ってます。
その後のツチヤさんのことは、よく分からないんです。構成作家になったのに、それもちょっとで辞めちゃったとかなんとか。
僕もザッとググっただけなので、興味のある人は調べてみてください。
ちなみにこの連載、まだ続いてます。続きもアップされてたはずですよ。
行動力を上げたいとはいつも思ってますけど、このツチヤさんのそれは異質ですよね。
でもここまで熱狂出来た人が突き抜けるんだろうなと思います。
行動力の高い人に共通してるのは、ゴールから逆算してるってとこですよね。
基本的には死。いつか死ぬってことが必ず意識の中にあります。それだから速くやりたいことをやろうって。
ツチヤさんは21歳の設定でしたね。それが半端ないw
いつまでにって締め切りを作らないと、人の行動力は上がらないと思います。
いつかこれやりたい。本当はこれやったほうがいい。
そんなことがあるのなら、締め切りを設けたほうがいいでしょう。
なにもしなかったら、死ぬ間際でも、そんなこと言ってますからね。
P.S.
そうそう。熱狂と言えばこの本もおすすめ。
その熱に焦げそうになりますよ。マジでw