窓拭きにおける安全を車の運転に例えてみる
ゴンドラで宙吊りになりますた。
ゴンドラで宙吊りになったんで、その原因を書いてみる - ホーリーの普通の日記
このゴンドラの事故を車で例えるとすごいなと思ったんで、ちょっと書いてみます。
レンタカー屋に行って車を借りました。それでドライブしてたら、ちょっとしたコーナーでスピンしたんです。普通に事故ですよ。
それでレンタカー屋にそのこと言ったら、「ああ、この車は前からタイヤが減ってたんですよね。スリップサインも出てたんですが、もうじき車検だからいいかと思ってました」って言われたようなものですからね。マジありえません。
でも窓拭きの仕事って、車で例えたらそんなもんなんですよ。
作業員(ドライバー)がどれだけ気を付けてても、事故はなくなりません。
だってそもそも車が整備不良だったり、道がとんでもない悪路なんですもん。
前にこんな記事を書きました。
今回の事故も、作業員の心掛けじゃどうにもならないじゃないですか。マジで窓拭きはそういうのが多いんです。
まずどのビルもメンテナンスを考えたつくりになってません。いわば超悪路ですよ。作業そのものよりも、ビルの構造がまず危険なんです。
んで、さらにゴンドラやらの整備不良ですよ。タイヤツルツルみたいなマシンに乗らないといけないんです。ロープを結ぶ丸環もそうですね。検査もなければ、基本的に打ち替えもない。車で言えばオイル交換一切なしって言えばいいのかな?まあそんな感じです。
ガードレールもなければ舗装もされてないような道路を、タイヤツルッツルのマシン(オイル交換なし、いつエンジンがぶっ壊れるかも分からない)で走らなきゃいけないんですよ。それもどこどこに何時までに着かなきゃいけないって条件付きで。
これ事故らない方がおかしいでしょ。
んで、今回の法令化ですよ。
僕が心配してるのは、どこぞの教習所みたいに、出発前に車の周りをチェックして〜、みたいなルールが出来ることです。
そんなことして出発の時間が遅れたら、かっ飛ばさないと間に合わないですからね。
それで結局事故りますよ。むしろ今まで以上に事故ります。
声を大にして言いたいのは、なんでもかんでもドライバー(作業員)に押し付けないでほしいってこと。
そんな酷な話はないでしょう。マジでありえない。
安全講習って言う名の、運転講習に意味がないとは言いません。でも今の悪路だったり、ポンコツな車を直すことも同時にしないと意味がないでしょう。
「きみはプロなんだから、どんな悪路でもマシンでも、ちゃんと時間通りに目的地に着いてね」
って、プロのドライバーに言えますか?
今どきの安全講習でやろうとしてることっていうのは、出発前の安全チェック(車の下を見てネコがいないか確認する的な)をやろうとか、制限速度を超えないでおこうとか、黄色信号は渡らないでおこうとか、まあそういうことなんですよ。
それでいて到着時間は変わらないっていうね。
車の運転をしたことある人ならば分かると思いますが、急いでるときの運転ってマジ危ないです。
事故率でいうと数倍に上がってるんじゃないでしょうか?これ多分きっと。
だから余裕を持って家を出るっていうのは、かなーり大事な話なんですよ。思い当たる経験ってありますよね?
別に安全講習が全部無意味とかって言うつもりはありません。それもそれなりに効果はあるでしょう。
でもそれと同時に道や車も直してほしいんです。
そういうのをないがしろにして、こっちにだけ安全を求めてくるのはやめていただきたい。